作業療法士に必要なスキルは3つです【+αのスキルも解説】
京極真
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本記事では「作業療法士です。作業と活動ってどう違うんですか?」という疑問にお答えします。
YouTubeの動画教材でも語っていますが、作業療法では、作業(occupation)と活動(activity)は区別されています。
古くは、1966年の以下の文献でそのことが論じられています。
上記の文献の要点は以下の通り。
つまり、作業は活動とは異なって、目的的であり、役割をもたらし、社会参加へと促すものである、と整理されているわけです。
両概念の比較検討はその後も続いています。
その一例として、以下の書籍があります。
つまり、作業はそれぞれ固有の世界観のなかで生じる主観的経験であるが、活動は社会文化的に広く共有された人間行動のイメージである、というわけです。
この議論にしたがうと、例えば、「ジョギングする」という概念をみて、皆さんがある程度共通していだくイメージがあれば、それが活動です。
他方、ぼくが「ジョギングする」ときに実際に経験することがらは、作業です。
作業は、私でなければ経験できないことであり、それは一回生起の現象である。
現代の作業療法では、そう整理されています。
作業と活動は何が違うのか?と聞かれたら、作業療法士ならば明確に答えられるようにしておきましょう。
本記事では「作業療法士です。作業と活動ってどう違うんですか?」という疑問にお答えしました。
作業療法士は作業を通して健康と幸福を改善する専門家です。
なので、作業と活動の区別はめちゃ重要です。
それができないのは、例えるならカレー屋の店主がカレーとう〇この違いがわからないままカレーライスを作っているようなもんですよ。
あなたはそんなカレーライスを好んで食べたいですか?