【完全初心者向け】洋書の読み方【選び方もまとめて解説】
本記事では「英語が苦手ですけど、洋書を読みたいです。高い洋書もあるので、お金を無駄にしたくない。オススメの読み方はありますか?」という疑問にお答えします
先日、「【結論】作業療法とは何かを知りたい人が読むべき本【おすすめは1冊+α】」という記事で「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」の最新版を紹介したら、以下のTweetを頂きました。
これを機にウィラード&スパックマンを読んでみようと思う方もいると思うので、もしよろしければ、先生オススメの読み方・使い方があったらぜひ知りたいです!
丸山 祥(作業療法士)
ぼくは英語がかなり苦手で、中学1年生のときに10段階評価で1をとったことがあります。
多くの人よりも低いところからスタートしていますが、現在は英語の本や論文を読んだり、英語論文を書いたりできています。
- Development of the Assessment of Belief Conflict in Relationship-14 (ABCR-14)
- Development of the Final Version of the Classification and Assessment of Occupational Dysfunction Scale.
- Analysis of structural relationship among the occupational dysfunction on the psychological problem in healthcare workers: a study using structural equation modeling.
この記事では英語が苦手なぼくが実践している洋書の読み方を解説しています。
洋書の読み方の前に選び方から
洋書を読むためにはまず選ぶ必要があります。
ポイントは以下の通り。
- その1:興味のある洋書を選ぶ
- その2:読みやすい洋書を選ぶ
- その3:コスパの高い洋書を選ぶ
その1:興味のある洋書を選ぶ
選び方のポイントは「興味ある本を選ぶ」につきます。
ぼくは作業療法士ですから「世界標準の作業療法を理解したい」という関心をもっています。
なので、「【結論】作業療法とは何かを知りたい人が読むべき本【おすすめは1冊+α】」では、長いあいだ世界の作業療法士が愛読している洋書である「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」を選んだわけです。
分厚い本なので、kindle版がおすすめです。
興味ある本は、各人の背景によって変わるものです。
なので、自分の興味を理解し、それにあった洋書を探しましょう。
その2:読みやすい洋書を選ぶ
英語が苦手な人は、読みやすい洋書を選ぶと良いです。
専門書であれば、英語を母国語としない人も読むことを考慮したうえで書かれた本を選ぶとよいです。
作業療法でいえば「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」なんてまさにそうです。
本書はこれまで、世界中の作業療法士・作業療法学生が愛読してきた実績があり、当然ながら編者らは英語圏以外の人たちが読むことも念頭においています。
各領域で「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」のような読みやすい本があるはずなので、sれを探して読むと良いです。
その3:コスパの高い洋書を選ぶ
最後のポイントは、コスパの良い洋書を選びましょう。
例えば、「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」の販売価格は約1万円でわりと高いですけども、コスパはめちゃくちゃよいんですよね。
これ一冊で世界標準の作業療法を詳細にかつ網羅的に理解できるからです。
こういう優秀な本は他になかなかなく、作業療法士・作業療法学生なら値段が高くても買う価値ありです。
それぞれのテーマで「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」みたいにコスパの高い洋書があるので、そういう定番の書を買うようにしましょう。
洋書の読み方のコツ
良質な洋書を選んだら、実際に読んでいく必要があります。
先に結論をいうと、洋書の読み方のコツはひたすら読むしかないですが、英語が苦手な人には以下の通りいくつかポイントがあると思うので紹介します。
- その1:まずは実際に読む
- その2:最初から精読しない
- その3:和訳しない
- その4:パラグラフの1行目を順に読む
- その5:ひたすら繰り返し読む
その1:まずは実際に読む
当たり前の話ですが、洋書を読むコツは実際に読むことです。
洋書の読み方に関心をもちはじめると、実際に読む前にメンタルブロックが作用しちゃって、実はあまり読んでいない人が多いです。
英語に対する苦手意識が高いと、その傾向は強いです。
なので、洋書の読み方の最初のコツは、メンタルブロックを乗り越えて実際に読むこと、というものになります。
メンタルブロックについては「メンタルブロックと3つの解き方【生き方&ストレス】」という記事も参考にしてくださし。
その2:最初から精読しない
次に、英語が苦手な人が洋書を読むときは、最初から精読したらダメです。
最初から精読すると、そういう人は高確率で挫折します。
すると、さらに洋書から遠ざかるので、英語の苦手意識は強化されるし、読めるようにならないし、でいいことないです。
なので、まずは全体にざっと目を通して、何となくでよいから意味をつかみましょう。
実のところ、これは「効果的な本の読み方【入門・初級・中級・上級・プロの方法を解説】」で解説した和書を読むときと同じでして、興味あるところ、意味がパッとわかるところ、から読んでいくとよいです。
その3:和訳しない
これは上記のその2とも関連するんですが、洋書を読むときは和訳しようと思わない方がいいです。
理由は、和訳の作成は洋書を読む難易度を高めるからです。
というのも、和訳は英語力だけでなく、日本語力も高くないとできないので、求められるスキルが洋書を読むだけのときよりも格段にアップするんです。
また、和訳しようとすると、1単語ごとに日本語の意味を割り当てる作業をしがちで、それやるとさらに読みにくくなります。
なので、洋書を読むときは和訳しないようにしましょう。
その4:パラグラフの1行目を順に読む
英語で書かれた専門書は論理構造がかなりしっかりことが多いです。
特に「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」のような良書はその傾向がはっきりしています。
すると、パラグラフは最初の1行目で結論を述べて、2行目以降はその理由を述べる、という構造になっているものです。
しかも、論理構造が明確な英文は、各パラグラフの1行目が論理的につながっています。
なので、各パラグラフの1行目を順に読むと書いている内容が大きくつかめるものです。
この方法は「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」のようにめちゃくちゃぶ厚い本で使うと効率よく読めます。
その5:ひたすら繰り返し読む
その1から4のほうほうでざっくり内容を把握したら、後はひたすら繰り返し読むしかないです。
ここは、時間と体力と気力の勝負ですね。
文化によって語感が違う場合があるので、そういうときは語源を調べたりもします。
また、専門書特有の意味で使用されている概念もあるので、そういうのは一般的な意味と比較しながら理解を深めていったりもします。
専門的になってくれば、購入した洋書が引用している文献もあわせて読んだりすることもあります。
この辺は、「効果的な本の読み方【入門・初級・中級・上級・プロの方法を解説】」で解説した方法と同じなので参考にしてください。
まとめ:【完全初心者向け】洋書の読み方【選び方もまとめて解説】
本記事では「英語が苦手ですけど、洋書を読みたいです。高い洋書もあるので、お金を無駄にしたくない。オススメの読み方はありますか?」という疑問にお答えしました。
洋書の選び方のコツは以下の3つ。
- その1:興味のある洋書を選ぶ
- その2:読みやすい洋書を選ぶ
- その3:コスパの高い洋書を選ぶ
作業療法でいうと「Willard and Spackman’s Occupational Therapy」はコスパ最高なので、値段で迷うぐらいなら今すぐ買うべしです。
また、洋書の読み方のコツは以下の通り。
- その1:まずは実際に読む
- その2:最初から精読しない
- その3:和訳しない
- その4:パラグラフの1行目を順に読む
- その5:ひたすら繰り返し読む
洋書の読み方を知りたい人の参考になればうれしいです。