【完全初心者向け】現象学を学べるおすすめ入門本【厳選5冊+2】
本記事では「現象学に興味があります。けど、いきなりフッサールやハイデガーの本を読んだら挫折しそうです。初心者におすすめの本はありませんか?」という疑問にお答えします。
- 現象学に興味がある
- おすすめの入門書を知りたい
- 現象学の応用も理解したい
現象学を学べるおすすめ入門本5冊【厳選しています】
本記事で紹介する入門本は以下の5冊です。
- はじめての現象学
- 現象学入門
- 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』
- 哲学的思考 フッサール現象学の核心
- 現象学の理念
はじめての現象学
本書は完全初心者が最初に読むと、現象学のポイントを理解しやすい本だと考えています。
竹田青嗣先生は現象学関連の入門書を書かせたら超一級です。
本書はめちゃくちゃ平易なことばで現象学の目的から方法まで解説しています。
個人的にはこれを読んで現象学の外観を理解できなければ、他に何を読んでもたぶん理解できないだろうと思います。
現象学入門
こちらも竹田青嗣先生による現象学入門書ですが、先ほどの本よりは少し専門的です。
けど、入門書としてはピカイチでわかりやすく、完全初心者が最初に読む本としては最適です。
実は、ぼくは「現象学入門」→「はじめての現象学」という順に読んだんですけど、それでも現象学のポイントを平易に理解できました。
これから現象学を学びたい初心者は避けて通れない本です。
超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』
本書はフッサールが書いた「現象学の理念」を解読した入門書です。
「現象学の理念」は現象学の提唱者自身による現象学入門書ですが、それを竹田青嗣先生が徹底的に読み解いたうえで、これ以上ないぐらい平易に解説してくれています。
本記事では実のところ、現象学の初心者は「はじめての現象学」や「現象学入門」を読んだうえで、最終的に「現象学の理念」を自力で読めるようになることを目標にしています。
なので、本書は必ず読むべしです。
哲学的思考 フッサール現象学の核心
竹田の盟友である西研先生による「哲学的思考」も現象学の入門書として超おすすめです。
先の3著に比べるとやや難解ですけども、現象学の丁寧な読解に加えて、問題点やその克服の可能性の理路まで丁寧に解説しています。
特に関心相関性の原理を軸に現象学を捉え直す必要性を指摘している点は秀逸です。
本書も必読の入門書です。
現象学の理念
最後に、完全初心者はフッサール自身による現象学入門書を読みましょう。
本書は初期の現象学ですが、現象学のポイントが端的にまとめられており、哲学書にしては理解しやすいです。
また、本書の訳文はわかりやすく、哲学書にありがちな難解な日本語になっていません。
現象学を学びたければ、最終的にはフッサールやハイデガーが書いた哲学書を熟読する必要があります。
本書はそのとっかかりとして、最適な入門書です。
現象学を学べるおすすめ入門本+2
現象学の入門書としておすすめは上記の5冊です。
でも、完全初心者は現象学がどう使えるのかも知りながら読んだ方が理解しやすいです。
現象学の応用を理解するために、おすすめの本は以下の2冊です。
どのような教育が「よい」教育か
竹田の弟子の苫野一徳さんの主著です。
現象学を武器に教育の再構築を試みています。
本書を読むと、現象学という哲学が現実の問題を解き明かすうえで極めて強力な武器になると理解できます。
フロー体験 喜びの現象学
本書はフローという最高の体験を現象学的にアプローチしています。
また現象学に加えて、心理学、社会学、文化人類学、進化論、情報論なども駆使しており、現象学とさまざまな学門を総合的に活用する意義がわかります。
視点を広げるために、初心者は読むべしです。
まとめ:現象学を学べるおすすめ入門本
本記事では「現象学に興味があります。けど、いきなりフッサールやハイデガーの本を読んだら挫折しそうです。初心者におすすめの本はありませんか?」という疑問にお答えしました。
本記事で紹介した入門本は以下の5冊でした。
- はじめての現象学
- 現象学入門
- 超解読! はじめてのフッサール『現象学の理念』
- 哲学的思考 フッサール現象学の核心
- 現象学の理念
ぜひお読み頂けたらと思います。