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【完全初心者向け】研究論文の書き方【研究者が語る】

京極真
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本記事では「これから研究論文を書きたいです。研究論文の書き方について教えてください」という疑問にお答えします。

こんな方におすすめ
  • これから研究論文を書きたい
  • 研究論文を書くコツが知りたい
  • 研究論文の書き方がわかる本を紹介してほしい

本題に入る前にお知らせです。私が代表を務めるThriver Projectでは、無料Webセミナーを開催しています。研究論文や研究計画書の書き方のコツを、わかりやすく丁寧に解説しています。この無料Webセミナーでは約300名以上の方が学んでおり、参加者からはたいへん好評を博しています。これらの書き方で悩んでいる方は、以下のリンクからアクセスしてください。皆さんの参加を心からお待ちしています。

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【無料】研究計画書の書き方講座【Webセミナー】 (thriver.one)

本記事を読む前に「研究論文の書き方」の動画講義をご視聴ください

結論から言うと、これから研究論文を書きたい人はとにもかくにも「」を覚えましょう。

型については、以下の動画で詳しく解説しています。

本記事の内容を深く理解するために、面倒でも先に視聴することをお勧めします。

時間がない人は動画は飛ばして、本記事の次の見だしにある「研究論文の書き方のコツ」へと進んでください。

研究論文の書き方のコツ

上記の動画で解説していますが、研究論文の書き方の「」は以下の通りです。

書き方のポイント詳細な記事
はじめに先行研究のレビュー→目的の順に書くIMRaDによる研究論文の「序論」セクションの書き方のヒント
方法各種声明にしたがって書くIMRaDによる研究論文の「方法」セクションの書き方のヒント
結果各種声明にしたがって書くIMRaDによる研究論文の「結果」セクションの書き方のヒント
考察新発見→論証→限界の順に書くIMRaDによる研究論文の「考察」セクションの書き方のヒント
結論目的→新発見→価値の順に書く

これから研究論文を書く人は「」には必ずしたがってください。

」にオリジナリティを出すと、研究論文の完成が遠のくと理解しておくべしです。

「はじめに」の書き方

「はじめに」は基本的に以下の順にかけばOKです。

ポイント①
  • 第一パラグラフ:先行研究で明らかになっている知見を書く
  • 第二パラグラフ:先行研究で明らかになっていない知見を書く。目的に向かって論点を絞り込む
  • 第三パラグラフ:目的を意義について書く

雑誌によっては、国内外の社会的背景について言及するよう求めるところがあります。

その場合は、以下の「型」で書けば基本OKです。

ポイント②
  • 第一パラグラフ:社会的背景について書く
  • 第二パラグラフ:先行研究で明らかになっている知見を書く
  • 第三パラグラフ:先行研究で明らかになっていない知見を書く。目的に向かって論点を絞り込む
  • 第四パラグラフ:目的を意義について書く

なお、パラグラフの書き方がわからない人は以下の記事を必ずお読みください。

「方法」と「結果」の書き方

「方法」と「結果」は研究デザインに対応した各種声明にしたがって書いてください。

主な研究デザインに対応した各種声明は以下の通りです。

研究デザイン各種声明
メタ分析/システマティックレビューPRISMA
ランダム化比較試験CONSORT
臨床試験のための研究計画SPIRIT
観察研究STROBE
診断制度研究STARD TRIPOD
尺度研究COSMIN
質的研究COREQ SRQR
事例報告CARE
医療の質改善研究SQUIRE

各種声明は研究計画を立案するときから活用しないと意味なしです。

なので、「研究したい!」と思ったらまず声明を確認しましょう。

「考察」の書き方

考察は以下の構造で書けばOKです。

ポイント②
  • 第一パラグラフ:研究で明らかになった知見を簡潔に書く
  • 第二パラグラフ以降:新しく発見した知見ごとに、新発見→論証→価値の順に書く。パラグラフは発見した知見ごとに構成する
  • 第〇パラグラフ:本研究の限界を書く。なお、限界は独立したセクションで書くこともある

ここで難しいのは「論証」です。

論証には複数のルールがありまして、それを理解しないとどうにもならないです。

論証のルールは以下の記事でまとめているので、よくわからない人は必ずお読みください。

「結論」の書き方

結論は以下の構造で書けばOKです。

ポイント②
  • 目的→新発見→価値

結論のパラグラフは1つでよくて、上記の構造にしたがって文章を書けば無問題です。

研究論文の書き方を学べるおすすめ本【厳選3冊】

研究論文の書き方が学べるおすすめ本は以下の3冊です。

厳選していますので、これから研究論文を書きたい人はぜひ入手してください。

おすすめ本
  • 国際誌にアクセプトされる医学論文
  • 必ずアクセプトされる医学英語論文
  • トップジャーナル395編の「型」で書く医学英語論文

国際誌にアクセプトされる医学論文

「英語論文」となっていますが、日本語論文を書く際にも必要な視点がまとめられています。

研究論文は英語論文の方が方がシンプルなので、これから研究論文を書きたい人は英語論文の型を理解してから日本語論文を書くとハードルが低いです。

これはわりと盲点ですが、知っていると研究論文執筆の効率がアップします。

トップジャーナル395編の「型」で書く医学英語論文

ちらも英語論文となっていますが、日本語論文の執筆に転用できる内容です。

トップジャーナルではどのような書き方が求められるのかを理解できると、それより以下のジャーナルでどう書けばよいかわかります。

まとめ:研究論文の書き方

本記事では「これから研究論文を書きたいです。研究論文の書き方について教えてください」という疑問にお答えしました。

これから研究論文を書きたい人は「」の理解が必須です。

研究論文の書き方の「」は以下の通りです。

書き方のポイント詳細な記事
はじめに先行研究のレビュー→目的の順に書くIMRaDによる研究論文の「序論」セクションの書き方のヒント
方法各種声明にしたがって書くIMRaDによる研究論文の「方法」セクションの書き方のヒント
結果各種声明にしたがって書くIMRaDによる研究論文の「結果」セクションの書き方のヒント
考察新発見→論証→限界の順に書くIMRaDによる研究論文の「考察」セクションの書き方のヒント
結論目的→新発見→価値の順に書く
著者紹介
京極 真
京極 真
Ph.D.、OT
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授(役職:人間科学部長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長、他)。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『OCP・OFP・OBPで学ぶ作業療法実践の教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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