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【悲報】コミュニケーション能力がいらない仕事は、ない件

京極真
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京極真
京極真

本記事では「コミュニケーションが苦手です。コミュニケーションが不要な仕事ってありますか」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • コミュニケーション能力がいらない仕事を知りたい
  • コミュニケーション能力にあった仕事を選ぶ方法を教えてほしい

コミュニケーション能力がいらない仕事は、ない件

結論:そんな仕事はないです

結論から言うと、コミュニケーション能力がいらない仕事はないです。

理由は、どんな仕事でも大なり小なりコミュニケーションの機会があるからです。

もちろん、あなたが無人島で生活しているなら話は別です。

その場合、完全に自給自足であり、人との関わりもゼロなので、コミュニケーション能力はいらないでしょう。

あっ。

無人島生活なら仕事もないですね。。。

少なくとも仕事があるということは、たぶん無人島生活ではなく、一般社会と何らかのかかわりがあるかたちで暮らしているはずです。

そうなると、大なり小なり人との関わりがあるので、コミュニケーションがいらない仕事はない、というお話になります。

仕事によって求められるコミュニケーション能力に差はある

もちろん、求められるコミュニケーション能力は、仕事によって差があります。

例えば、以下の仕事は高度なコミュニケーション能力が求められます。

高度なコミュニケーション能力が必要な仕事
  • 医療者(医師、看護師、作業療法士など)
  • 福祉士(介護福祉士、社会福祉士など)
  • 教員
  • 営業 など

例えば、作業療法士なんかは、コミュニケーション能力がある程度高くないと仕事にならないです。

他方、以下の仕事は上記に比べて、高いコミュニケーション能力を求められないでしょう。

比較的高いコミュニケーション能力は求められない
  • 工場勤務
  • 運転(バス、タクシーなど)
  • 在宅ワーク(データ入力など)
  • 新聞配達 など

例えば、新聞配達は医療者などに比べたら、求められるコミュニケーション能力は高度ではないかもしれません。

コミュニケーション能力がいらない仕事を探すよりも程度の違いを考慮した方がよい

人間社会で生きている限りにおいては、大なり小なりコミュニケーション能力が求められます。

なので、コミュニケーション能力がいらない仕事を探すよりも、程度の差に配慮しながら探した方がよいです。

そもそも、コミュニケーション能力とは「状況と目的にあわせて柔軟に対応できる」ことです。

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求められるコミュニケーション能力が高い仕事は、状況や目的が刻一刻と変化しやすいものばかりです。

他方、高いコミュニケーション能力が求められない仕事とは、それに比べて状況や目的が変化しにくいだろうものです。

いずれにしても、コミュニケーション能力は必要ですけども、求められる強度は仕事によって違うというだけで、「いらない」というわけでは決してありません。

コミュニケーション能力にあった仕事を探すコツ

結論:実際に見に行くべし

自身のコミュニケーション能力にあった仕事を探すには、興味ある仕事を実際に見学にいくのが一番です。

例えば、「コミュニケーション能力に自信はないけども作業療法士になりたいなぁ」と思ったら、現場見学会を開催しているところがあるので、それを活用して実際に見に行ったらよいです。

現場見学会がなかったら、作業療法士養成校が開催しているオープンキャンパスに行き、実際の作業療法士の仕事について説明を受けると良いです。

ここでは、作業療法士を例に説明しましたが、他の仕事でも基本は同じです。

実際に見に行き、体験し、自分にできるかを検討したらよいです。

見学は「自分だったらどうできるか」という視点を徹底する

見学に行っても、他人事のように見ていたら意味なしです。

見学するときは、「自分だったらどうできるか」という視点を徹底させてください。

例えば、お客さん対応している場面を見学したら、「私ならどう対応するだろうか」という観点からみるんです。

その際、「〇〇のようにできる」とか「〇〇するかもしれない」と思うでしょうが、人間そういう見通しはわりかしと軽く考えがちです。

なので、「自分だったらどうできるか」に加えて「マジでできるようになるか」と杭を打つようにしてください。

それによって、クールに内省しやすくなり、自らのコミュニケーション能力と伸び率を推し量って、仕事とコミュニケーション能力のつりあいを検討できるはずです。

コミュニケーション能力を高める目的で仕事を選ぶとほぼ失敗する

たまに、コミュニケーション能力が低いと自覚していらっしゃる方が、自らのコミュニケーション能力を高める目的で求められるコミュニケーション能力が高い仕事を選ぶことがあります。

けど、ぼくの経験上、そういう動機で選択するとだいたい挫折します。

理由は、仕事とコミュニケーション能力のギャップがあまりに大きいと、仕事で失敗が続くからです。

仕事はやっぱシビアなものですから、失敗が続くと上司から怒られるし、お客さんからもクレームが入ります。

そういうハードな日々を過ごしていると、コミュニケーション能力が向上する前にだいたい心がポキッと折れます。

もちろん、まれに鋼のメンタルをもっている人が、ハードな日々を耐え抜き、低かったコミュニケーション能力を高めることに成功するときがあります。

だけども、たいてい人間の心は想像しているよりも折れやすいので、自身のコミュニケーション能力を高める目的で求められるコミュニケーション能力が高い仕事を選ぶとほぼほぼ失敗することでしょう。

まとめ:コミュニケーション能力がいらない仕事は、ない件

本記事では「コミュニケーションが苦手です。コミュニケーションが不要な仕事ってありますか」という疑問にお答えしました。

結論を言うと、無人島で生活していない限りにおいて、コミュニケーション能力がいらない仕事はないです。

どんな仕事でも大なり小なりコミュニケーション能力が求められるので、いらない仕事を探すのではなく程度の差に着目した職業選択をするとよいでしょう。

著者紹介
京極 真
京極 真
Ph.D.、OT
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授(役職:人間科学部長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長、他)。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『OCP・OFP・OBPで学ぶ作業療法実践の教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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