【厳選】プラグマティズムを学べるおすすめ本10選【+αで動画も紹介】
本記事では「プラグマティズムを学べるおすすめ本を教えてほしい。プラグマティズムの使い方もあわせて知りたい」という疑問にお答えします。
- プラグマティズムを学べるおすすめ本を教えてほしい
- 本を読んでも理解できない場合の対策も知りたい
プラグマティズムを学べるおすすめ本10選
以下では、入門、初級、中級、上級にわけて、以下の本を紹介します。
選択基準は、ぼくのような門外漢がプラグマティズムを独習するときに最初に読むとよい本は何か、です。
つまり、哲学に馴染みのない方を想定しています。
【入門】
- プラグマティズム
【初級】
- プラグマティズムの作法
- アメリカを動かす思想
【中級】
- プラグマティズム入門講義
- プラグマティズムの思想
- プラグマティズム入門
- 希望の思想 プラグマティズム入門
【上級】
- プラグマティズム古典集成
- プラグマティズム
- プラグマティズムの帰結
以上を読めば、何となく動向がわかるので、後は興味のおもむくまま専門書とか洋書をどんどん読んでいけばOK。
入門編
プラグマティズム
まんが学術文庫シリーズでプラグマティズムがついに出ました!
このシリーズはハズレなしでして、基本的にどの本も読んで損なしです。
プラグマティズムは地球最強の国家であるアメリカの中心哲学でして、現代を生きるぼくらはどの国にいても無関係でいられない考え方です。
本書は西部劇を通してプラグマティズムのエッセンスを学べる良書です。
プラグマティズムに関心をもったら、まず本書よりも平易な内容はないので、ここから読むべし。
【初級編】
プラグマティズムの作法
プラグマティズムがどう役立つのか、がわかる良書です。
哲学って机上の空論っぽいイメージがあるかもですが、ぜんぜんそんなことありません。
特にプラグマティズムは実用性を重んじる哲学なので、現実世界にしっかり根をはっています。
本書は、プラグマティズムを武器に現代社会の閉塞感を打破する可能性を論じています。
日本にはプラグマティズムが足らない!
アメリカを動かす思想
プラグマティズムは100年ちょい前にアメリカで生まれた哲学です。
そして、現代アメリカを駆動する中心哲学として、いまなお光り輝いています。
本書では世界最強の国家であるアメリカの実像を、プラグマティズムに着目しつつ明らかにしていきます。
哲学は机上の空論で、現実世界に接点をもたない、、、みたいなイメージをもっている方もいらっしゃいますが、本書を読むとまったくそんなことないと理解できるはず。
本書は現実世界とプラグマティズムの関わりの理解にもってこいです。
【中級】
プラグマティズム入門講義
プラグマティズムからネオ・プラグマティズムまでしっかり学べる良書です。
特徴は入門書にありがちな平易な解説だけでなく、しっかり原典における議論を示しながら解読しているところです。
プラグマティズムの提唱者であるパース、発展的に継承したジェームズ、パースとジェームズを発展的に継承したデューイの議論を丁寧に追っています。
また、ローティに代表されるネオ・プラグマティズムの意味も解き明かしています。
本書を通して、プラグマティズムがいかなる意味において使える哲学なのかを理解できるでしょう。
プラグマティズムの思想
放送大学の教科書を文庫化した本です。
ぼくは専門学校卒業後に、病院で働きながら放送大学に編入学しました。
そのとき、放送大学でこの元本を使った講義があって、プラグマティズムの全体像を学ぶことができました。
なので、ぼくにとっては懐かしくもあり、たくさん学ばせてもらったありがたい本です。
原典の議論を示しつつ、わかりやすく論じているので、めちゃおすすめです。
プラグマティズム入門
ネオ・プラグマティズム以降の展開も学べる良書です。
プラグマティズムのほとんどの入門書はプラグマティズム→ネオ・プラグマティズムの紹介でとどまっています。
でも、本書はそうした議論もおさえつつ、ニュー・プラグマティズムと呼ばれる最新研究の動向も紹介しています。
100年ちょい前に誕生したプラグマティズムが、いまなお現役の哲学として躍動していることがわかります。
プラグマティズムの全貌を知りたい人は必読です。
希望の思想 プラグマティズム入門
現代社会は殺伐としていますが、本書はプラグマティズムが多様性を前提にしつつ、連帯と共生の可能性の理路であると示しています。
プラグマティズムは100年ちょい前に誕生しましたが、そのモチーフは対立の克服でした。
ぼくの研究領域でいうと、それはまさに信念対立です。
プラグマティズムは信念対立を克服する可能性の哲学として誕生したのです。
本書はプラグマティズムの重要な議論を概観しつつ、いかなる意味において対立を克服しうるのか、を論じているおすすめ本です。
【上級】
プラグマティズム古典集成
名著なので必ず読むべし。
プラグマティズムの提唱者であるパース、プラグマティズムを発展的に継承したジェームズ、パースのプラグマティズムとジェームズのプラグマティズムを発展的に継承したデューイ。
本書はかれらの重要な原典17論文を収録しています。
プラグマティズムはいかなる目的を達成するために誕生し、どのように発展していったのかを十分理解できる内容になっています。
プラグマティズムを学びたいなら必読中の必読です。
プラグマティズム
これも名著なので絶対に読むべし。
当時あまり注目されていなかったプラグマティズムを、一気に世界の中心に押しあげた不朽の名作です。
パースのプラグマティズムとジェームズのプラグマティズムは真理観で隔たりの1つがあります。
先に紹介した本を読んだ後なら、本書を読んでも混乱することなく、意味を解題できるはずです。
ジェームズ超一流のプラグマティズム論をご賞味あれ。
プラグマティズムの帰結
ネオ・プラグマティズムの代表的論客であるローティによるプラグマティズム論です。
ローティはプラグマティズムの提唱者であるパースに否定的で、ジェームズ、特にデューイのプラグマティズムを絶賛しています。
そこからさらに踏み込んで、ローティ流プラグマティズムへと展開していき、ポスト哲学の時代を予告しています。
ニュー・プラグマティズムはローティ流プラグマティズムに対する反動でパースへと回帰していますが、その分岐点にあるのはローティです。
なので、ローティの理解は古典と現代のプラグマティズムの解読に欠かせないわけです。
プラグマティズムを学べるおすすめ本を読んでも理解できない人へ
プラグマティズムを学べるおすすめ本を読んでも理解できない人がいらっしゃいます。
日本人の1/3は簡単な日本語すら読めないので致し方なしです。
では、そういう人は諦めるほかないのか、、、というと、そんなことはありません。
実は、本を読まなくても、プラグマティズムの考え方を学べる動画があります。
結論を言うと、それはスティーブ・ジョブズの伝説のスピーチです。
多くの方がジョブズのこのスピーチに感銘を受けましたが、これ実はプラグマティズムの考え方そのものだと思うんですよね。
なので、プラグマティズムを学べるおすすめ本を読んでも理解できない人は、ジョブズのスピーチを繰り返し聞けばOKです。
プラグマティズムのエッセンスはしっかり理解できるかと思いますよ。
なお、哲学を独学する方法は以下の記事で解説していますので、一度のチャレンジで挫折することなく何度もトライしてみましょうね。
まとめ:プラグマティズムを学べるおすすめ本10選
本記事では「プラグマティズムを学べるおすすめ本を教えてほしい。プラグマティズムの使い方もあわせて知りたい」という疑問にお答えしました。
プラグマティズムは行動の重要性を説く哲学です。
ぼくも行動し続けたところ、いくつかの目標を達成することができました。
これからも行動し続けるつもりです。
本記事で紹介した本を読み、目標達成に向けて行動し続けてくださいね。