資本論を学べるおすすめ本4冊【初心者向け】
本記事では「現代社会は資本主義というゲームで動いていると聞きました。資本主義ってなんですか。何を読めばゲームのルールを理解できますか」という疑問にお答えいたします
- 資本論を学べるおすすめ本4冊
- 資本論を学べるおすすめ本を読んだ後にやるべきこと
資本論を学べるおすすめ本4冊
本記事で紹介する本は以下の4冊です。
- 資本論〜まんがで読破〜
- 続・資本論〜まんがで読破〜
- 資本論 まんが学術文庫
- マルクス資本論
資本論&続・資本論〜まんがで読破〜
マルクスとエンゲルスによる「資本論」は超大作なので、ぼくらみたいな素人がいきなり読んだら間違いなく挫折しますし、たとえ力業で読み切ったとしても理解できないです。
ぼくは中学生のころにはじめて「資本論」を通読した結果「働いたら負けだ!」と確信しました。
その後、アルバイトができる年齢になっても極力働かないという極貧学生生活を送ってしまいました。
理由は、当時のぼくは「資本論」から「労働者になる限りにおいて決して勝てない」と感じてしまい、負けないためには労働することから極力距離を取るしかないと理解したからです。
もう少し意味を理解できていたら、労働者になるよりも資本家(事業家)を目指した方がよいという理解になったはずです。
けど、当時のぼくには「働いたら負けだ!」という程度しか理解でませんでした、笑。
そういう事態を回避するためには、資本論を理解したい人はマンガを最初に読むと良いです。
本書は社会人になってから読んだのですが、「資本論」の超入門としておすすめできるマンガで、今でもときどき読み直しています。
資本主義ゲームを理解したい人は、まずはここから読みましょう。
資本論 まんが学術文庫
マルクスとエンゲルスによる「資本論」は超大作ですから、マンガで理解するならば別の観点から描かれたマンガも読んだ方がよいです。
現代社会の資本主義の中心的問題点は「世界規模の格差の拡大」と「地球規模の消費の限界」にあり、そのルールにしたがってプレイしていてもじり貧状態に陥るのは明白な事実です。
しかし現状、資本主義を越えるゲームのルールがないのでそれにしたがうしかないです。
本書は上記のマンガ本と同様に、資本主義というルールのコアをわかりやすく伝えてくれます。
それは、ぼくたち労働者は労働力という商品を売っており、それを買うのは資本家しかいないということです。
そのため、労働力の価値は資本家が自由に決めることができ、資本家が利益を上げるには労働力を搾り取るしかないということです。
こうした構造があるからこそ、資本主義ゲームは「世界規模の格差の拡大」と「地球規模の消費の限界」という問題に必然的に行きつきます。
そして、ぼくのように労働者という立場で資本主義というゲームをプレイしていると決して豊かになれない、と理解できるわけです(書いていて悲しくなってきた)。
資本主義ゲームを理解したい人は、このマンガもしっかり読みましょう。
マルクス 資本論
マンガでエッセンスを理解したら、いよいよマルクスとエンゲルスによる「資本論」にチャレンジしましょう。
ぼくは中学生のころにいきなり「資本論」を読んだために「働いたら負けだ!」と確信しちゃいました。
けど、世界を変えた不朽の名作なので、マンガでエッセンスを理解した後にチャレンジしたら、もっと違う世界がみえてきます。
本書を読めばわかりますが、資本主義というゲームは過酷な競争を生みだし、それに勝ち抜かなければ未来はなく、途中でリタイアしたり、負けたりしたら貧困へと陥ります。
では、勝ち抜き続ければ安泰かというと、決してそうではありません。
資本主義というゲームは勝ち続けた先に供給と需要のバランスが崩れて、未曾有の金融危機を生むという矛盾を内在しています。
また、資本主義というゲームでいう資本=利益は、労働力から生まれる余剰価値なのでしぼりとることによって裕福になるという構図が前提にきます。
なので、資本家がゲームに勝ち抜くと豊かになる人たちがいる一方で、貧富の格差が生まれますし、利益獲得のために労働環境の悪化などの問題が起こりえます。
「資本論」は資本主義というゲームのルールと問題点の理解について非常に有益ですが、その先については人類未踏のままですので、これから自分たちで考えていくしかないです。
資本論を学べるおすすめ本を読んだ後にやるべきこと
ぼくは中学生のころにはじめて「資本論」を通読した結果「働いたら負けだ!」と確信し、仕事から遠ざかろうとしましたがそんなことやってもどうにもなりません。
資本論を学べるおすすめ本を読んだ後は、資本主義というゲームのルールを理解したうえで上手にプレイする方法を考えるべしです。
- 労働力を売る=労働者
- 商品を作って売る=資本家
結論をいうと、労働者は働き方を多様化する必要があります。
「資本論」を読むとわかりますが、ゲームをプレイする方法は大きくわけると2つあります。
資本主義において、ぼくのような労働者は自分の労働力を切り売りして利益を獲得します。
他方、資本家は自身が考案した商品を、労働者に作らせて売ることによって利益を獲得します。
その際、労働力と同等の対価を払っていたら利益にならないので、労働力をできるだけ搾り取ることによって利益を獲得しています。
そう整理すると、プレイ方法は労働力を売ることと、自分で商品を作って売ることの2種類あることがわかります。
ぼくも含めて多くの人は労働者なので、まずは労働力を切り売りすることで利益を上げる必要があります。
他方、いまは副業解禁されているので、労働者はスキマ時間に自分で商品を作って売ることも可能になってきています。
副業でコンビニのアルバイトとかやる人いますけど、それは労働力を切り売りすることと同じなので搾り取られる側から抜ける働き方ではないです。
労働者が資本主義というゲームのルールを理解したうえで上手にプレイするには、本業で労働力を切り売りしつつ、副業で自分の商品を作って売る、という戦略を採用するしかないです。
「資本論」を読むとわかりますが、資本家は商品を作って売る過程を労働者にさせますので、ぼくら労働者の利益を奪うことによって利益を得るしかなく、資本主義というゲームでは労働者でいる限りにおいては豊かになれないわけです。
ぼくは中学の頃にマルクスとエンゲルスによる「資本論」を読みましたが、残念ながら戦略を立てる必要があると気づいたのは社会人になってからでした。
皆さんは少しでも早くそのことに気づいて、資本主義というゲームをプレイする方法を工夫してくださいね。
まとめ:資本論を学べるおすすめ本4冊
本記事では「現代社会は資本主義というゲームで動いていると聞きました。資本主義ってなんですか。何を読めばゲームのルールを理解できますか」という疑問にお答えしました。
本記事で紹介した本は以下の4冊です。
- 資本論〜まんがで読破〜
- 続・資本論〜まんがで読破〜
- 資本論 まんが学術文庫
- マルクス資本論
なお、本記事を読んで、中学生のころにはじめて「資本論」を読んだぼくのように「働きたくない」と思った人は以下の記事もあわせてどうぞです。