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【初心者向け】質的研究論文の報告ガイドラインの使い方のコツ

京極真
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本記事では「質的研究の論文を書くために、質的研究報告ガイドラインを入手しました。でも項目が多くて大変そうです。活用のコツとかあれば教えてください」という疑問にお答えします

こんな方におすすめ
  • 質的研究報告ガイドラインの使い方が知りたい
  • 良質な質的研究の論文の書き方を理解したい

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質的研究論文の報告ガイドラインの使い方のコツ

結論:基本は遵守

結論から言うと、質的研究報告ガイドラインは基本的に遵守した方がいいです。

主な質的研究報告ガイドラインは以下の通りです。

質的研究報告ガイドライン

これらは基本的に「システマティックなレビュー→専門家の討議と合意形成」によって作られています。

つまり、質の高い質的研究を実施したいなら、守ったほうがよい基準を反映しているわけです。

なので、質的研究に取り組むならば、基本は遵守する方向で対応した方がいいです。

特に、初学者であればあるほど、まずは質的研究報告ガイドラインにしがたうというスタンスを身につけた方がよいです。

でも、守りつつ越えつつという視点も必要

では、画一的に遵守していたらよいかというと、そういう話でもないんです。

というのも、質的研究には多様なパラダイムと質的アプローチがあって、意味の世界を探求するために、それらが独立しつつ関連しあい、ときに重なりながら新しい方法を生みだしていくからです。

つまり、質的研究はダイナミックに発展しつつある領域なので、あらかじめ決められた基準で予定調和的に対応できるものばかりではないと言えます。

また、質的研究の中には状況と目的に応じて柔軟に方法を修正していくものもあります。

例えば、構造構成的質的研究法なんかはその典型でして、状況と目的の組合せによっては今まで全くなかったけども、その時点で最適なやり方を作りだすことだってありえる方法です。

当然、その中にはあらかじめ決められた基準で対応できないものもありえるでしょう。

そう考えると、質的研究報告ガイドラインは基本的に遵守しつつも、そこから越えていこうとする営為にも配慮しておく必要がある、という話になってくるわけです。

初心者はSRQRで質的研究の論文を書こう

おすすめはSRQR

そういうと「難しいなぁ」と感じるかもしれません。

ぼくの感度から言うと、初心者でも扱いやすい質的研究報告ガイドラインはSRQR(Standards for Reporting Qualitative Research)です。

これは、質的研究の多種多様なパラダイムと質的アプローチに対応できる汎用性の高い質的研究報告ガイドラインです。

また、質的研究の質を高めるために満たすべき項目も21であり、他に比べるとわりとしぼり込んだものになっています。

つまり、重要なポイントに焦点化した質的研究報告ガイドラインではないかと考えられるわけです。

SRQRについては以下から無料で入手できます。

SRQRの使い方

SRQRの使い方についてです。

まずは、以下のYouTube動画をご覧になってください。

ここで解説したように、質的研究の質を高めるためには信憑性を確保する必要があって、そのポイントは透明性の確保と文脈の明示の2点に集約できます。

SRQRは適切に使っていくと、この2点を上手く満たすことができます。

その具体的方法については、有料noteでかなり詳しく解説しています。

以下の特典があるので、よろしければぜひどうぞです。

有料noteの特典
  • 特典①:SRQRを視点にした質的研究論文の書き方が理解できる
  • 特典②:詳細な動画講義がついてくるので効率良く学習できる
  • 特典③:購入者向けの質問コーナーがあるので、困ったときに相談できる
  • 特典④:必要に応じてアップデートするので、一度購入したら追加料金なしで内容が更新され続ける
  • 特典⑤:分野をとわずに使える内容である

まとめ:質的研究論文の報告ガイドラインの使い方のコツ

京極真
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本記事では「質的研究の論文を書くために、質的研究報告ガイドラインを入手しました。でも項目が多くて大変そうです。活用のコツとかあれば教えてください」という疑問にお答えしました

結論を言うと、質的研究報告ガイドラインは基本的に遵守した方がいいです。

ただし、画一的に運用せず、質的研究のダイナミクスにあわせて柔軟に活用することもありです。

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著者紹介
京極 真
京極 真
Ph.D.、OT
1976年大阪府生まれ。Ph.D、OT。Thriver Project代表。吉備国際大学ならびに同大学大学院・教授(役職:人間科学部長、保健科学研究科長、(通信制)保健科学研究科長、他)。首都大学東京大学院人間健康科学研究科博士後期課程・終了。『医療関係者のための信念対立解明アプローチ』『OCP・OFP・OBPで学ぶ作業療法実践の教科書』『作業で創るエビデンス』など著書・論文多数。
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